裁判、運動などの記録

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平成13年(ワ)第990号 損害賠償請求事件
原  告 阿部卓也
被  告 財団法人生長の家社会事業団外1名

答  弁  書

東京地方裁判所八王子支部民事第3部1B係 御中
平成13年5月22日

    (原告の表示 略)
    (原告代理人の表示 略)
被告 財団法人生長の家神の国社会事業団
    
上記代表理事 松下昭
被告 M(簡略化)
    (被告代理人の表示 略)

第1 請求の趣旨に対する答弁
原告の請求を棄却する
訴訟費用は原告の負担とする
 との裁判を求める。

第2 請求の理由に対する答弁
 1 第1項「当事者」に対して
 原告の親権者が原告の父親である事実、原告が昭和58年9月30日に被告財団法人生長の家社会事業団(以下「被告法人」という。)が設置する児童養護施設「神の国寮」に入所し、平成9年3月31日に退寮した事実、被告法人が児童養護施設「生長の家神の国寮」(以下「神の国寮」という。)を設置している事実、被告Mが被告法人に雇用され、「神の国寮」の児童指導員として勤務している事実はいずれも認め、その余は争う。
 原告の生年月日は昭和52年4月24日である。また、被告法人は、「神の国寮」を設置はしているが、「経営」しているわけではない。さらに、被告Mが被告法人に雇用されたのは、昭和59年11月1日である。

 2 第2項「被告三谷の不法行為の内容」に対して
(1) (1)に対して
否認する。
原告主張のような日常的な体罰が存在した事実はない。
(2) (2)に対して
争う。
原告が、左腕を骨折した際の状況は、第3「被告の主張」記載のとおりである。
(3) (3)に対して

 原告が、昭和62年7月9日朝、金成外科に通院し、左肘骨折の診断を受け、8月初めまでギブス固定の治療を受けたところ、ギブスをはずしても手が動かなかった事実、同月7日府中病院に赴き診断を受けた事実、同月10日から同病院においてリハビリ治療を受けた事実、昭和63年2月20日に府中病院の紹介で日赤医療センターに赴き診断を受けた事実、同年3月11日に筋移植手術のため同病院に入院し、同月14日筋移植手術を受けた事実、平成3年12月12日から平成4年1月6日まで同病院に入院して再手術を受けた事実、原告にフォルクマン拘縮が発生した事実はいずれも認める。
(4) (4)に対して
 原告が、平成8年6月19日に、日赤医療センターにおいて診断書の作成を受けた事実、その内容が身体障害者福祉法別表の3級の障害に該当する旨の意見であった事実、原告が後日身体傷害者手帳の交付を受けた事実はいずれも認めるが、原告の障害の程度については、診療録の取り寄せを待って認否することとし、その余は争う。
 原告は、平成9年3月に「神の国寮」を退寮した後、大日本印刷株式会社に就職したが、給料が安いとの理由ですぐに辞めてしまったと聞いている。

3 第3項「原告に生じた揖害」に対して

診療録の取り寄せを待って認否する。

4 第4項「被告らの責任」に対して

(1) (1)に対して
   争う。
(2) (2)に対して
  被告Mが、児童養護施設の業務のために雇用されていた事実は認めるが、その余は争う。
 なお、原告は、被告Mを雇用したのは「被告生長の家」であると主張するが、その意味が不明であるので明らかにされたい。
(3) (3)に対して
(ア)第1段落に対して
   児童養護施設が、児童福祉法に基づく福祉施設であり、保護者のない児童、虐待されている児童その他環境上養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせてその自立を支援することを目的とする施設であることは認める。
 しかし、児童擁護施設は、親に見捨てられた児童のみが入所する施設ではなく、緒般の事情から親と共に生活できない児童が入所する施設であって、原告の記述は不正確である。
(イ)第2段落以降に対して
   争う。
(4) (4)に対して
  後記求釈明に対する回答を待って認否する。

5 第5項に対して

  争う。

第3 披告の主張
1 原告の受傷に至る経緯

 原告の受傷に至る経緯については、既に退職している職員もいるため詳細は、おって主張するが、その概略は次のとおりである。
被告Mは、昭和62年7月8日、原告が万引きを行い、買物客より注意を受けているところを発見したため、原告に代わって謝罪し、原告を連れて帰寮して、小学生を担当する職員に事情を話して引き渡した。

 担当職員は、職員室において、原告に事情を聞いたところ、原告は、万引きの外に他の寮生3名(ABCと仮称する。)と共に、職員の財布から金1万6000円を窃取したと述べた。
そこで、他の寮生の内2名B、Cから事情を聴取したところ事実無根であると述べたので、再度、原告を問いただしたところ、原告は今度はAに命令されAと2人だけで窃取し、窃取した金銭は全てAに渡したと述べた。しかし、答えが曖昧なため、更に問いただすと今度は窃取した金銭の内5000円はAから貰ったと述べた。
 そこで、Aから事情を聞いたところ、Aが否定したため、更に原告を問い糺しただしたところ、原告は、自分一人で窃取したことを認めた。
そのため原告をABC3名に謝罪させようとしたところ、職員の隙をついて、Aが原告を蹴ったので、職員は急いでAを引き留めた。
 本件骨折は、その際に発生したものと思料される。

2 未釈明

 原告は、訴状請求原因第4項(4)において、被告法人が原告に対して債務不履行責任を負う旨主張するが、その法律上の根拠が不明であるので、法条を明らかにされたい。
 また、何時、誰と誰との間に、債務不履行責任の前提となるどのような契約関係が締結されたと、するのか、若しくはどのような債権債務関係が成立したのか、この点を併せて明確にされたい。

添付書類
1 訴訟委任状  2通


以上

*文字化けの可能性のある文字については、適宜読み替えました(管理人)

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