STOP!児童養護施設内虐待

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資料のページ(具申書)



平成11年9月6日
神奈川県知事  岡崎 洋 様
神奈川県児童福祉審議会
委員長 梅沢 健治


児童養護施設における適切な運営及び処遇の確保について
(意見具申)



 神奈川県児童福祉審議会児童処遇部会は、社会福祉法人「鎌倉保育の園」が経営する児童養護施設「鎌倉保育園」の運営及び処遇等について、神奈川県の子ども人権審査委員会から調査結果の報告を受け、当該施設からの意見聴取を実施し、審議した。その結果、神奈川県児童福祉審議会として児童養護施設における適切な運営及び処遇を確保するために、別紙の指導が必要と判断し、意見具申する。





(別紙)

 子ども人権審査委員会からの児童養護施設「鎌倉保育園」の運営及び処遇等に関する調査結果報告(以下、「調査結果報告」という。)似置いて、懲戒権の濫用や不適切な処遇など子どもへの人権侵害ならびに大量の退職者を生じたことなど、施設の運営全体における問題が報告されている。これらの問題の中には児童福祉施設最低基準に反したものも含まれており、児童福祉審議会としては極めて重大な問題と認識する。

 一方、社会福祉法人「鎌倉保育の園」は、「調査結果報告」を真摯に受け止め、人事の刷新を図り
経営体質の改善に努力するとしているが、今回の問題が子どもたちの人権を侵し、さらに、他の児童福祉施設への信用を失墜させたことの重大性を認識し、早急に改善に向けた具体的な取組を行うことが必要である。

当審議会では、もとより「調査結果報告」の内容の認定が主眼ではなく、今後、当該法人が、こうした事態が生じたことを反省し、入所児童の処遇の改善や社会に拓かれた施設づくりをどう実現していくかが大きな問題であると受け止めており、その取組にあたっては、県の強力な指導の下で、すみやかに行われることが必要である。


 県は、「調査結果報告」で示された、体罰や「幸の家」での処遇、子どもたちに無断で手紙を開封することなどの再発の防止に向けて、社会福祉法人「鎌倉保育の園」に対し、早期に、具体的な改善計画の作成を求め、施設再生の目的が達成できるものへと審査指導し、合わせて、その計画に基づく取組を随時報告させるなど、継続した指導を行うこと。

なお、改善計画の作成にあたっては、
@理事会の施設運営に対する責任の明確化と体制の強化、
A児童の処遇について誰でもわかりやすい基準やしくみの導入、さらには
B子どもの生活にかかわる施設の運営や処遇についての子どもや保護者の意見を聴くしくみづくりなど、いわゆる「風通しのよい」施設運営をめざしたものとすること。
県は、今回の問題を機に、所管の児童養護施設等に対して、子どもの養育が公に委託されているということわ再認識させ、処遇について共通した処遇基準にもとづく評価結果の公表や、子どもの生活にかかわる施設の運営、処遇について入所児童と保護者の意見を聴くしくみづくりを指導すること。
県は、あらためて県民や児童養護施設等に対するかながわ子ども人権相談室事業の周知や、児童処遇評価事業の円滑な実施に向けた取組に努めること。
県は、児童相談所に対し、国通知「児童養護施設等における適切な処遇の確保について」にそって、措置等の適切な実施や施設入所中の児童の状況把握、施設との連携等の強化を図るよう、あらためて指導すること。
また、横浜市、川崎市の児童相談所に対しても、同様の指導が必要と考えられるので、両市との調整を行うこと。
子ども人権審査委員会は、今回の調査の契機となった当該施設の退所児童の申立て等について適切な対応を図ること。

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