 |
1999年を乗り切り、2000年になって早いもので10年になりますが、いまや児童養護施設は重大な局面を迎えています。恩蝶園の件で全国的にも浮かび上がった職員から児童への虐待事件は減らず今も後を絶ちません。 そして丁度この頃大きな施設での児童間暴力事件があって、結果的に行政が敗訴となって、本来ならこれもそれが起きた当時に大きく取り上げられるべきだったわけですが、恩蝶園の事件が大きく取り上げられた形となった為、これへの対策は遅れ、ここ3,4年でやっと取り上げられ、色んな対策がとられていますが、施設を知っている人ならお分かりでしょうが、根が深く、なかなか根絶への道は険しいものがあります。 さらに10年前、つまり同じ時期に職員から(ボーダー)という表現で言われて、処遇の問題にちらほら出てきていたのですが、これが今で言うとこの発達障害、軽度知的障害等であり、この児童数も増えて学校も含めて大きな問題となっています。 この業界に関わって20年となって、思うのですが、色々な問題が置き去りになったまま時が過ぎているような気がしてなりません。そしていつも(大変だ)といいますが、何が大変かといいますと、職員の仕事量(手荷物)が増える一方、それを支えるエンジン(つまり職員定数)はそのままなので、今や、ダンプカーの荷物を自転車で引っ張っているようなものだと、自転車操業だと私は人に説明します。手荷物が一杯なので、足下のゴミに気づいても拾うに拾えない、だから勤務時間過ぎても働いてやっとゴミを拾う、そんな職員の姿があります。 これを別の例えで、木に置き換えるなら、木の枝葉に雪が(仕事が)積もって、積もりすぎて折れてしまって(職員のバーンアウト)そして木の幹はやせ細り(職員が定着せず、施設の力が落ちてゆく)やがては・・・へたすれば、幹も折れるかもしれない、つまり施設そのものがバーンアウトしかねない、だから大変なのだ、と思うのです。そうなるとこれはもうかなりの危機感をもたないといけません。そういう重大な局面を迎えていると思います。一体10年後、どうなっているのでしょうか? 残念ながら行政は明るいビジョンを見せてくれてはいないなと辛口ながら思います。児童に関わるものとして、その児童の自立のために、将来のビジョンを示していく義務が私達にはありますが、では職員に明るいビジョンを示せるのか?今の私には答えはでません。ただ(頑張りつかれないように)日々の役割をこなす毎日です。そんなとこです。ひょこんと失礼しました。 |