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児童養護施設 「島原太陽寮」

   06/01/25 (Wed)  島原・太陽寮補助金不正受給事件:前寮長、起訴事実認める
毎日新聞 2006年1月25日
島原・太陽寮補助金不正受給事件:前寮長、起訴事実認める−−地裁初公判 /長崎
 ◇検察側、懲役1年6月求刑
 島原市の児童養護施設「太陽寮」を巡る補助金不正受給事件で、詐欺罪に問われている前寮長の唐津美治被告(43)=同市新湊1=の初公判が24日、長崎地裁(小川嘉基裁判官)であり、唐津被告は起訴事実を認めた。即日結審し、検察側は懲役1年6月を求刑した。判決は2月9日。【長澤潤一郎、仲山みのり】
 起訴状によると、唐津被告は、一緒に逮捕された元男性高校教諭(62)=起訴猶予=と共謀。児童の早期家庭復帰などを支援する「家庭支援専門相談員」として元教諭が勤務しているように装い、04年7月中旬ごろ、県にうその申請をして04年度の児童保護措置費の加算支給として約582万円をだまし取った。
 検察側は冒頭陳述や論告などで、唐津被告が元教諭に相談員としての名義貸しを依頼した▽金の一部は寮の顧問的立場の知人に月10万円ずつ渡していた▽唐津被告は、県の監査などに対して当初、元教諭が勤務していたとうその供述をしていた−−などと指摘した。
 一方、唐津被告は「元教諭に相談員になることを依頼したが、応じてくれずに詐欺を犯してしまった」と述べた。弁護側は「金は施設のために使われ、既に返還されている」と情状を訴えた。
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 ■視点
 ◇“児童不在”
 「太陽寮」を巡る24日の公判で、唐津被告は「福祉関係者に迷惑をかけた。家族に対しても申し訳なかった」と述べた。尋問に答える妻の言葉に涙をぬぐうような場面もあった。2時間に及ぶ公判の最後には「妻や(自分の)子どもたち、皆さんに申し訳ないという気持ちでいっぱい。両親、家族を安心させたい」と述べた。
 しかし、入所児童を思いやる言葉はほとんどなかった。事件は児童福祉の最前線で発生した。検察側は「児童の個別処遇を実現すべきなのに、管理優先だった」と唐津被告の施設運営を厳しく指弾している。反省の言葉の一方で、この日の唐津被告の態度からは、改めて“児童不在”の印象を受けた。【長澤潤一郎】


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