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   02/06/06 (Thu)  審判記録で分かった「19歳少女」の殺人動機
週刊 新潮 2002.6.6
審判記録で分かった「19歳少女」の殺人動機

〈私は、前から学園を出たいと思っていました。そしてこの日、幼児さんを殺したいという気持ちを抑えられなくなりました〉
 2年前の8月18日、大阪府吹田市にある児童養護施設「松柏学園」で、施設に入所していた少女A(19)が、木場璃奏(りかな)ちゃん(3)=当時=を寮の5階から投げ落として死亡させるという殺人事件が起こった。吹田署に逮捕されたAは璃奏ちゃんを殺した理由を聞かれて、冒頭のように供述していた。
 事件後、璃奏ちゃんの母親(30)は施設を経営する社会福祉法人に損害賠償を求めて提訴。訴訟の過程で、Aの供述書を含む少年審判記録が開示されたのだ。母親の担当弁護士がいう。「以前の少年法では、少年審判は完全に非公開。しかし、昨年4月の法改正後は、被害者の声をくみ取り、事件記録を閲覧できるようになったのです。そのおかげで今回、少女の殺人事件を起こすまでの背景を浮き彫りにすることができました。少年法改正がなかったら、この事件で学園の責任を立証することはできなかったでしょう」
 開示された審判記録は膨大なもので、積み上げれば厚さ20aにもなる。それらが物語るのは、「先生」と呼ばれる保育士たちによる虐待やいじめなど、学園の異常な実態だった。
    「刑務所はいいところやろな」
 現在も学園には、家庭環境などの理由で保護が必要な児童が40名弱入所している。母親の病死をきっかけに、Aが施設に入ったのは2歳の時。軽い知恵遅れがあったAは小学生時からいじめの標的となっていた。
〈B先生は平手でホホを叩く、つねる、木やプラスチックの物差しで背中やお尻をアザがつく程叩くという体罰をしてきました。学園の中で一番ひどい目にあっていたのがAでした。〉(卒園生の供述書)
 別の卒園生は、虐待内容を記したノートを警察に提出している。
〈先生の虐待がすごい。殴る蹴るを平気でする。出て行けって言われて外で裸で立たされた。お尻をたたかれすぎておしっこのとき血が出た。死ね、とか言う〉
 そんな学園の生活のせいでAは自傷行為に走る。
〈自分自身の身体を鉛筆等で突き刺したりし傷つけ、自分の髪の毛を自分で引き抜き、壁に頭を強く打ち付けたりしていました。A自身の口から、死にたい、どうやったら死ねる等ときかれた〉(卒園生)
 さらに、本来保育士たちが行うべき幼児の世話や清掃作業などを押し付けられたことでAの学園に対する不満は溜まる一方。そして、〈何かすごい悪いことをすれば学園から出られるのではないか〉(Aの供述調書)と考えるに至るのだ。
〈私は面会にきたおとうさんから刑務所の話を聞きました。お父さんは私に、刑務所は食事も出してくれるしお風呂も入れるし、学園の先生みたいにきついことを言う人がいないと言っていました。私はお父さんの話を聞いて、刑務所はいいとこやなと思いました。私は、人を殺せば学園を出られると思いました。〉(同)
 璃奏ちゃんの母親がいう。「璃奏は私の家庭の事情により、学園で生活をしていました。Aの逮捕後、当局の方から、学園にも問題があるとは聞いていましたがこんなに酷いとは思いませんでした。審判の記録から、Aが長年のいじめで追い詰められていったのは分かりますが、もちろん同情など出来ない。しかし、璃奏はAに殺されたと同時に学園にも殺されたんだと思います。記録が開示された以上は、学園によるいじめの実態を裁判で明らかにしていきます」
 これに対し、松柏学園の園長はこういう。
「学園内でのいじめの実態は把握していません。Aはあと半年もすれば社会に出て行く子でした。その時に彼女が苦しまないように、仕付けの一環として指導していたのです」
 Aは少年審判の後、広島少年院装置となったが現在は転院し、京都の医療少年院に入所している。 


   02/11/15 (Fri)  施設と遺族和解 女児投げ落とされ死亡事件で大阪地裁 【大阪】
2002/11/15 朝日新聞 大阪夕刊
施設と遺族和解 女児投げ落とされ死亡事件で大阪地裁 【大阪】

 大阪府吹田市の児童養護施設「松柏学園」で00年、入所中の女児(当時3)が別の入所者の少女(19)に投げ落とされて死亡した事件をめぐり、女児の母親(30)が、施設を運営する社会福祉法人「松柏会」に損害賠償を求めた訴訟があり、大阪地裁で和解した。松柏会が母親に対し、2千万円を支払って謝罪することなどで合意した。

 訴えによると、女児は00年8月、同園5階で就寝中、知的障害のある入所者の少女にベランダから約14メートル下に投げ落とされ、外傷性くも膜下出血で死亡した。少女は同年殺人容疑で逮捕され、大阪家裁は少年院送致の保護処分を決定した。

 女児の母親は昨年10月に提訴。裁判で代理人の弁護士は、家裁が公開した少年審判の記録を証拠書類として提出。少女がおしめ洗いなどの幼児の世話を連日させられていたことや、女児を投げ落とした動機について「学園を一日も早く出たかった」と供述していたことが分かった。

 一方、同学園の運営法人は「事故は予見できず、学園側に過失はなかった」として争っていた。和解について、同学園の小松恵介理事は「死亡したのは事実であり、遺族に対して道義的責任を感じ、誠心誠意話し合いに応じた」としている。

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2002/11/15 読売新聞 大阪朝刊
吹田の養護施設女児殺害事件 遺族、施設側と和解/大阪地裁

◆入所3歳児、少女が殺害

 大阪府吹田市の児童養護施設「松柏学園」で二〇〇〇年八月、入所していた女児(当時三歳)が、入所者の少女(19)に五階から投げ落とされ死亡した殺人事件で、女児の母親(30)が、施設を経営する社会福祉法人「松柏会」を相手に約六千七百万円の損害賠償を求めた訴訟が十四日、大阪地裁で和解が成立した。施設側が事件を謝罪し、二千万円を支払うなど遺族側勝訴の内容となった。

 事件は二〇〇〇年八月十八日午後十一時ごろに発生。女児は、同施設五階の幼児室で就寝中、少女に抱え上げられ、五階ベランダから約十四メートル下の植え込みに投げ落とされて死亡した。

 少女には軽度の知的障害があったが、大阪府警が約一か月後に殺人容疑で逮捕した。調べに対し、少女は「悪いことをすれば、施設を出て刑務所に入れると思った」と供述。大阪家裁は同十月、中等少年院送致の保護処分を決定した。

 女児の母親は昨年十月に提訴。「少女は、施設側から入所する幼児の面倒を見させられたり、いじめを受けたりして強いストレスを感じていた。衝動的に幼児らに暴行を加える可能性があったのを施設側は予見できたはず」と指摘、「少女の監督義務があったのに怠った」と主張していた。

 法人側は「道義的責任は感じる」とする一方、予見可能性や監督義務など法的責任を争っていたが、再発防止への努力なども確約して、和解に応じた。

 母親の代理人弁護士は「早期に解決したかった。誠意も見られたので和解に応じた」と話している。法人側の弁護士は「施設内で起きた事件ということを重く受け止め、誠実に対応してきた結果、円満に解決できた」としている。


   02/11/14 (Thu)  母親と養護施設が和解 突き落とされ娘が死亡
2002/11/14 共同通信ニュース速報
母親と養護施設が和解 突き落とされ娘が死亡

 大阪府吹田市の児童養護施設「松柏学園」で二○○○年、入園女児=当時(3つ)=が、入園していた知的障害者の女子(19)に施設五階から落とされ死亡したとして、女児の母親が施設を運営する社会福祉法人に計約六千七百万円の損害賠償を求めた訴訟は十四日、同法人が二千万円を支払うことなどを条件に、大阪地裁で和解が成立した。

 関係者によると、施設側は和解調書で「施設内で死亡したことを深く受け止める」と謝罪した上で「二度とこのような事故が起きないよう努力する」としている。

 訴状によると、女児は○○年八月十八日深夜、就寝中に女子に抱え上げられ、地上約十四メートルの五階から投げ落とされ死亡した。女子は二○○一年九月、殺人容疑で逮捕、中等少年院に送致された。

 原告側は「女子は保育士らにいじめのような行為を受けており、ストレスが限界に来て事件を起こした」と主張。「女子の精神状態に常日ごろから配慮、監督する義務を施設側が怠った」として○一年十月に同地裁に提訴した。

 訴訟で、原告側が請求し開示された女子の少年審判記録で、女子が複数の保育士から何度も清掃の手伝いをさせられたり、きつい言葉を浴びせられるなどの体罰を受けていたことが分かったという。

 松柏学園は「担当者がいないのでコメントできない」としている。

(了)


   02/05/22 (Wed)  決意の母「園はなにを」 女児投げ落とし
★添付ファイル (.pdf / 627KB)

2002/05/22 産経新聞 
決意の母「園はなにを」 女児投げ落とし
裁判で責任明確に卒園生”告発” 「先生が追い詰めた」


 「璃奏を投げ落とした女の子への憎しみは一生消えねい。でも、その子が保育士らによって精神的に追い詰められていたと聞き、その事実を明らかにしたいと思った」。大阪府吹田市の児童養護施設「松柏学園」で平成十二年八月に起こった女児投げ落とし事件。開示された少年審判の記録からわかった施設の状況に、殺害された木場璃奏ちゃん=当時(三つ)=の母親(三〇)は、「(施設のしたことは)絶対に許せない」と語った。

 璃奏ちゃんを預けなければならなくなったときに、大阪府の関係者から松柏学園は「理想的な学園」との紹介を受けた。「『職員の管理態勢が整っており、全国からも視察に来る』といわれ、入所を決めました」。

 とても素直な子だったという璃奏ちゃん。しかし、入所から一年もたたないうちに、女子に投げ落とされ、幼い命を奪われた。

 女子に対する憎しみばかりが募る中、捜査関係者は母親に意外な言葉を告げた。「女子は「学園の保育士から精神的に追い詰められていた」。

 学園側は、母親の所に弔問には来たが、事件について詳しい説明はしないままだった。このため母親は女子ではなく、学園のみを相手どって昨年十月に提訴。少年審判の記録開示を受け、「実態」が明らかになった。

 「学園は璃奏が亡くなったことについて大きな責任を負うはず。民事裁判で追及したい」。娘を亡くしたショックから体調が直りきっていない状態だが、母親は裁判に強い決意を見せた。

 一方、「(女子は)保育士からいじめを受けていた」と警察にか″告発″した卒園生二人は、「このままでは(加害女子が)あまりにもかわいそう。なんとか少年院に行かないですむようにしたかった」と話した。

 卒園生二人は「学園の被害を最も受けていたのが、言葉で自分をうまく説明できない女子だった」という。体罰を受けた保育士の担当を逃れるために、女子は自分の希望で幼児部屋に移った。女子は目にみえて表情が暗くなっていったという。

 二人は「先生たちは『仕事をするのは当たり前』というような態度で、だれも女子を助けなかった。ここまで追い詰めた先生たちも女子と同じ責任があると思う」と話し、女子の身を案じていた。

 知的障害者のケアに詳しい池田直樹弁護士(大阪弁護士会)の話 「全ての情報が明らかなわけではないが、施設自体に子供を自由に生活させる余裕がないように思える。知的障害の子供が持つストレスを減らす工夫がもっとできていればよかったのではないか。本来だれのための施設なのか、子供に安らぎを与えられる施設なのかどうかを考える必要があるだろう」

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2002/05/22 産経新聞
保育士のいじめあった 吹田の養護施設女児投げ落とし
審判で判明 体罰や労働強制 加害女子 「悪さすれば出られる」


 大阪府吹田市の児童養護施設「松柏学園」で平成十二年八月、入所していた木場璃奏ちゃん=当時(三つ)=が、入所女(一九)=中等少年院送到=に施設の五階から投げ落とされて死亡した殺人事件で、軽い知的障害を持つこの女子が、複数の保育士ら清掃の手伝いを何度もやり直させられたり、きつい言葉のしっ責など「いじめ」ともいえる行為を日常的に受けていたことが二十一日、分かった。女子は「先生を殺そうと思い、悪いことをすれば学園を出られると思った」と供述していた。(31面に関連記事)

 璃奏ちゃんの母親(30)が、学園を運営する社会福祉法人に約六千七百万円の損害賠償を求めて昨年十月に大阪地裁に提訴した民事訴訟で女子の少年審判記録の開示を受け、明らかになった。

 開示された保育士や在園・卒園生の供述調書によると、女子は小学生時には女性保育士からつねられたり、物差しでたたかれるなどの体罰を繰り返し受けていた。高学年になるとストレスから自分の髪の毛を抜くなどの自傷行為に及んだ。別の保育士は「気持ち悪い」と物を投げつけたりして作業などをさせられた。

 保育士の供述では、女子の「手伝い」は、幼児の着替え・入浴▽休みの日の部屋の掃除▽宿直の日の事務所掃除▽食堂での食事の配ぜん。その際に複数の保育士が「できていなければ掃除をやり直させ」、「自分がイライラしたときに、遅い、何してるのなどときつくあたった」とし、「アホになるから注意しているんや」としっ責した保育士もいた。

 女子は「同じ年の子は自由なのに、ずっと幼児の面倒を見させられた」と供述していた。また二人の卒園生は警察署を自主的に訪れ、女子が受けていた行為について証言していた。

 母親の担当弁護士は「保育士らの行為は明らかにしつけや教育の範囲を超えているのでは。長期間にわたる行為が少女の心にストレスをため、暴発したのが今回の事件」と話している。

 保育士の何人かは「事件の責任は学園側にもある」「女子の心の重荷になっていたかも」などとも供述したが、学園側は裁判で「ことさらに仕事をさせたことなどはない」と否定。産経新聞の取材に対しても「民事訴訟が係争中のため応じられない」としている。

 大阪府は事件後に施設の立ち入り調査を行い、十二年十二月、職員の資質向上などを求めて施設に口頭で指導している。

■女児投げ落とし事件

 平成12年8月18日午後10時50分ごろ、施設5階の「幼児室」で寝ていた木場璃奏ちゃんを、入所女子が抱きかかえてベランダから約14メートル下の植え込みに投げ落とした。璃奏ちゃんは翌日午前、植え込みの中から遺体で発見された。大阪府警は女子を殺人容疑で逮捕。大阪家裁は中等少年院送致の保護処分を決定。女子はその後、医療少年院に転院している。

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2002/05/22 産経新聞
女児投げ落とし 改めて学園聴取 大阪府「いじめ」行為含め

 大阪府吹田市の児童養護施設「松柏学園」で平成十二年八月、入所していた木場璃奏ちゃん=当時(三つ)=が、軽い知的障害を持つ入所女子(一九)=中等少年院送致=に五階から投げ落とされて死亡した殺人事件で、女子が先生(保育士)から仕事の押し付けやしっ責などの「いじめ」行為を受けて犯行に及んだとされる問題で、監督官庁の大阪府は二十二日、改めて学園側から事情聴取を行う方針を固めた。
 府は事件直後、施設の立ち入り調査や学園側からの聴取を行った結果、同年十二月に子供の処遇を把握して、施設長や指導員の役割を強化する▽適切な処遇が行われるよう施設内で連携を取る−ことなどを学園側に口頭で指導している。
 ただ、保育士らの「いじめ」行為などは明らかになっていなかったという。府は「供述にあるような体罰やいじめはあってはならないことなので、当時の経過、事件後の指導などを含めて学園側から改めて事情を聴きたい」(児童家庭室)と

た、事件当時まで清掃や幼児の世話などの仕事を押し付けられたり、厳しくしっ責され、保育士に殺意を抱き、「悪いことをすれば出られる」と、璃奏ちゃんを投げ落としたとされている。
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2002/05/22 産経新聞 東京朝刊
大阪・養護施設、12年の事件 長期の「いじめ」で殺人 少年審判記録

 ◆女子にストレス

 大阪府吹田市の児童養護施設「松柏学園」で平成十二年八月、入所していた木場璃奏(りかな)ちゃん=当時(三つ)=が、入所女子(一九)=中等少年院送致=に施設の五階から投げ落とされて死亡した殺人事件で、軽い知的障害を持つこの女子が、複数の保育士から清掃の手伝いを何度もやり直させられたり、きつい言葉の叱責(しっせき)など「いじめ」ともいえる行為を日常的に受けていたことが二十一日、分かった。女子は「先生を殺そうと思い、悪いことをすれば学園を出られると思った」と供述していた。

 璃奏ちゃんの母親(三〇)が、学園を運営する社会福祉法人に約六千七百万円の損害賠償を求めて昨年十月に大阪地裁に提訴した民事訴訟で女子の少年審判記録の開示を受け、明らかになった。

 開示された保育士や在園・卒園生の供述調書によると、女子は小学生時には女性保育士からつねられたり、物差しでたたかれるなどの体罰を繰り返し受けていた。

 中学、高校時には体罰はなくなったものの、本来保育士がすべき清掃作業などをさせられた。女子は「同じ年の子は自由なのに、ずっと幼児の面倒を見させられた」と供述していた。

 母親の担当弁護士は「保育士らの行為は明らかにしつけや教育の範囲を超えているのでは。長期間にわたる行為が少女の心にストレスをためつづけ、暴発したのが今回の事件」と話している。

 保育士の何人かは「事件の責任は学園側にもある」などとする供述もしたが、学園側は裁判で「ことさらに仕事をさせたことなどはない」と否定。産経新聞の取材に対しても「民事訴訟が係争中のため応じられない」としている。


   00/10/21 (Sat)  少女を中等少年院送致 吹田の児童養護施設投げ落とし事件【大阪】
2000/10/21 朝日新聞 大阪朝刊
少女を中等少年院送致 吹田の児童養護施設投げ落とし事件【大阪】

 大阪府吹田市の児童養護施設「松柏学園」(運営・社会福祉法人松柏会)で今年八月、入所中の女児(当時三つ)を五階から地上に放り投げて死亡させたとして、殺人の疑いで逮捕された同学園養護学校高等部の少女(一七)に対する少年審判が二十日、大阪家裁であった。山田賢裁判官は殺人の非行事実を認定したうえで、中等少年院送致の保護処分を決定し、「期間は二年以上」と処遇勧告をした。山田裁判官は「事案の重大さなどを考えると少年院送致が相当で、長期間の処遇が必要」と述べた。

 少女の付添人を務めた石田文三弁護士らによると、少年審判で少女は女児を放り投げたことを認め、動機について「学園が厳しいので出たかった。悪いことをすれば少年院か刑務所に行けると思った」と話した。

 <小松恵介・松柏学園施設長代行の話> 厳し過ぎる指導はなかったと信じている。私たち職員も少女とともに重大な責任を負ったと同時に、被害者にも申し訳のないことをしたと思っている。

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2000/10/21 読売新聞 大阪朝刊
吹田の養護施設女児殺害事件 17歳少女の中等少年院送致を決定/大阪家裁

 今年八月、大阪府吹田市の児童養護施設「松柏学園」に入所していた女児(3)が同施設五階から投げ落とされて死亡した事件で、殺人容疑で家裁送致された少女(17)の少年審判が二十日、大阪家裁であった。山田賢裁判官は非行事実を認定したうえで「事案の重大性を考えると、相当長期間の処遇が必要」として中等少年院送致を決定。処遇期間は「二年以上」とした。

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2000/10/21 中日新聞 朝刊
養護学校女児殺害 17歳を少年院送致 大阪家裁

 大阪府吹田市の児童養護施設「松柏学園」で八月、入所している府立養護学校高等部三年の少女(17)が女児(3つ)を施設五階から転落死させたとされる事件の少年審判が二十日、大阪家裁であり、山田賢裁判官は少女を中等少年院送致とする保護処分を決定した。

 少女には軽度の知的障害があるが、山田裁判官は「事案の重大さ、知的障害以外は精神病的な問題が認められないことなどを考えると、中等少年院送致が相当」と判断、教育期間を「二年以上の相当長期間」とした。

 決定によると、少女は八月十八日、同学園での生活が嫌で悪いことをすれば出られると考え、施設五階の部屋で寝ていた木場璃奏ちゃんをベランダから約十四メートル下の植え込みに投げ落として殺害した。

 付添人の弁護士によると、非公開の審判には弁護士三人と少女の父親らが出席。

 山田裁判官が「被害者の命を奪ったことをもう一度考えて、日常生活に必要なスキル(すべ)を学んで」などと話すと、少女はしばらく黙り込んだ後「はい」と答え、涙を流したという。

 大阪府警は九月、殺人容疑で少女を逮捕。大阪地検は「少年院送致が相当」との意見書を添え、同家裁に送致していた。


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