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 *00/09/06 (Wed)    「職員の未熟さが原因」


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   00/12/16 (Sat)  歳末プレゼント−−毎日新聞東京社会事業団/神奈川
2000/12/16 毎日新聞 地方版/神奈川
歳末プレゼント−−毎日新聞東京社会事業団/神奈川

 毎日新聞東京社会事業団は15日、民間児童養護施設に歳末プレゼントを贈った。県内では次の施設に届けた。

 横浜市磯子区、誠心学園▽同市旭区、旭児童ホーム▽同市中区、聖母愛児園▽同、日本水上学園▽同、高風子供園▽川崎市中原区、新日本学園▽同市宮前区、川崎愛児園▽茅ヶ崎市、白十字会林間学校▽同、茅ヶ崎学園▽同、子どもの国▽綾瀬市、唐池学園▽小田原市、ゆりかご園▽鎌倉市、鎌倉保育園▽横須賀市、春光学園▽藤沢市、聖園子供の家▽相模原市、中心子どもの家▽座間市、成光学園▽大磯町、エリザベスサンダースホーム▽箱根町、強羅暁の星園▽同、箱根恵明学園▽葉山町、幸保愛児園▽湯河原町、城山学園▽二宮町、心泉学園


   00/12/14 (Thu)  湯気の中に笑顔、笑顔…鎌倉の養護施設に“サンタのラーメン” /神奈川
2000/12/14 毎日新聞 地方版/神奈川
湯気の中に笑顔、笑顔…鎌倉の養護施設に“サンタのラーメン”/神奈川

 さまざまな事情から親とともに暮らすことができない子供が入居する鎌倉市佐助1の児童養護施設「鎌倉保育園」(大久保稔園長)に13日、一足早いサンタがやってきた。

 1975年から毎年、鎌倉料理飲食業組合中華部会(栗山照彦部会長)加盟12店の12人が参加し、ラーメン170人分を園児全員に振る舞う。麺(めん)を用意する店、15キロものチャーシューを作る店、ホウレンソウをゆでる店、秘伝のタレを作る店など、どこの店でも味わえない合作のオリジナルラーメンができた。

 園児70人は年末恒例のラーメンを心待ちにしており「作りたてでおいしい」と湯気の中に笑顔を浮かべて大喜び。お代わりをする子が続出した。鶴岡八幡宮境内に出店する「鎌倉鳩の会」(吉村建二会長)の代表がブドウを水あめで包んだ「ぶどう飴(あめ)」をプレゼントした。

 また、16日のクリスマス祝会には鎌倉菓子組合(佐藤寛雄組合長)からクリスマスケーキがプレゼントされる。

【吉野正浩】

■写真説明 鎌倉料理飲食業組合中華部会が作ったラーメンを味わう児童


   00/09/06 (Wed)  「職員の未熟さが原因」
2000/09/06(水) 神奈川新聞
「職員の未熟さが原因」

◆鎌倉保育園の人権侵害

 体罰の横行で県から指導勧告を受け、体制を一新した児童養護施設「鎌倉保育園」(鎌倉市佐助、大久保稔園長)で職員による人権侵害行為が再び起きた問題で、県の「子ども人権審査委員会」(高橋重宏委員長)は五日までに、「一部に権利侵害といえる事実や行為があった」と認定した。ただし組織的・構造的な人権侵害の可能性は否定。個々の職員の未熟さが原因とし、職員の資質向上が必要とする報告書をまとめ、県児童福祉審議会児童処遇部会に提出した。

 同保育園では昨年八月に幼児への体罰などが明らかになり、県は改善勧告に乗り出し、社会福祉法人の理事全員が交代。同年十月に県に提出した改善計画書に沿って再出発した。

 しかし、今年七月末、園内のお菓子を盗んだとして職員が無実の園児を疑い、無理やり自白を強要したり、他の男子高校生の園児が同じ部屋の女子の下着にいたずらしたとして、部屋に長期間軟禁(隔離)状態に置くなどの行為が発覚。県では客観的な事実認定が必要とし、同委員会に調査を依頼していた。

 報告書では、菓子を盗んだとして一方的に園児に疑いを掛けたことや、高校生の園児を部屋に長期間にわたり一人で生活させたこと、通学先の学校でのトラブルで友人を殴った園児を平手打ちしたなどの体罰については「不適切な処遇」だったと指摘した。

 総括意見では「一連の事件は全体として園の改善が進んでいる中で起きたもので組織的・構造的に生じたものとは思われない」と認めた。その上で「個々の職員が自らの判断で処遇を行ってしまう未熟さや職員指導の不足に原因があり、新体制で作成させたマニュアルが徹底されていないものと判断される」とし、職員研修の充実などが必要としている。
 さらに背景的には「子供たちに厳しい指導を行っていたものが、子供の人権を尊重する体制へと変化して、子供たちがさまざまな行動を表出するようになり、対応に苦慮する中での出来事」と指摘。新体制を定着させるためにさらなる努力を求めている。

 また、報告書では同問題を取り上げた報道機関に関しても「『自分の家』のことがあからさまに暴き立てられることで悲しい気持ちを抱いているという子供が少なくなく、マスコミにも理解してもらう必要がある」とプライバシーの配慮で注文を付けた。さらに法人の管理規定にある職員の守秘義務を取り上げ、「新聞報道の中には児童のプライバシー情報が多く含まれている。法人は(個人)情報の管理を徹底する必要がある」とも指摘している。


   00/07/30 (Sun)  救いはどこに 5 −検証・鎌倉保育園 「民間任せ」抜本改革を 瀬戸際の児童福祉
2000/07/30(日) 神奈川新聞
救いはどこに 5 −検証・鎌倉保育園 「民間任せ」抜本改革を 瀬戸際の児童福祉

 鎌倉保育園の保育士、指導員十八人の平均キャリアはわずか一年五カ月。ほとんどが短大などを出たばかりの「一、二年生」だ。園長も児童養護施設の現場経験はない。五年を超える現場経験を持つのは主任指導員(十五年)一人だけだ。
 職員の平均勤続年数十三年という県内のある児童養護施設の理事長は「若い職員ばかりでは、優れた園長でも運営は難しい。トラブルが起きるのは予測できたことだ」と指摘する。

 県は、昨夏の体罰発覚を契機に理事全員、問題職員を更迭させた。その決断、指導は、人権侵害を許さないという毅然(きぜん)とした姿勢だった。しかし、それにしては、最も重視されるべきその後の職員補充に関して、県は無責任すぎたのではなかろうか。「今回のような異常事態では、完全に県管理に置いて手厚い運営をすべきだった。園児が孤島に取り残されるような状況にしてはならなかった」 (児童養護施設関係者)との声も上がる。

 こうした状況を生んだ背景には、「民間任せ」に終始している児童福祉の貧困さがある。児童福祉法は児童の保護、育成について国、地方公共団体の責任を明記している。しかし、日本の児童養護施設は九割近くが民間施設。県内でも二十五施設(四月一日現在、約千五百人が在籍)のうち、公正は県立、横浜市立の計二施設だけだ。

 行政は民間養護施設に依存する中で、保護監督責任を十分には果たしてこなかった。施設の環境は運営者の良心と能力に任せたまま。その結果、最近になるまで、体罰が横行するような悪質な一部施設が放置されてきた。老朽化した園舎、園児を大部屋に押し込めている施設も多く見られる。園児に選択権はない。本人の意思と無関係に入園施設を決められてしまう。

 また、近年の人園者は、経済的理由よりも、虐待を受けたケースなどが多い。心理的ケアなど、以前にも増して多様な機能と専門的職員が施設に必要になっている。しかし、行政の人件費補助では十分な職員を確保できず、「人件費抑制のため『若手』を歓迎し、長く勤務しつらい状況がある」(県内の保育士)という。あるベテラン園長は「運営は民間に任せても、建物、職員の配置は国、自治体が責任を持つべき。子供は平等な待遇を受ける権利がある。本来なら民間養護施設も『公設民営』であるべきではないか」と訴える。

 厳しい現実の中、児童養護施設は当面どう対応すべきか。キーワードは「開かれた施設」。

 都のある施設は、多くのボランティアを受け入れたり、地域住民との交流の機会をできるだけつくり、地域住民が頻繁に訪れる環境をつくり上げた。園児を信頻し可能な限り大人や社会に触れさせることが、園児の人間的成長につながるという考えからだ。

 園児の不満をボランティアの大学生が代弁し、園長や職員に抗議する場面もある。こうした環境は、施設の内側に社会の目や「常識」を浸透させる一方、園児の成長を地域社会がサポートする体制を生んだ。近年の園舎建て替えでは、地域の有志、ボランティアら数百人から計二億円の寄付が集まったというっ 「今後、地域の支援のある施設と、ない施設では格差は広がるばかりだろう」と関係者は指摘する。

 鎌倉保育園も「開かれた施設」を標ぼうしたが、この決意を掛け声だけで終わらせてはならない。子供たちを「見捨てる」ことをこれ以上繰り返してはならない。なぜならば、児童養護施設は家庭で暮らせない子供たちにとって、最後の救いの場であるはずだからだ。(おわり)
    ◇
 この連載は、記事は鎌倉支局・古賀敬之、藤沢支局・熊不和夫、イラストは整理部・高橋聡子が担当しました。ご意見、ご感懸がありましたら本社までお寄せ下さい。


   00/07/29 (Sat)  救いはどこに 4 −検証・鎌倉保育園 見えなかった処遇実態 問われる県の責任
2000/07/29(土) 神奈川新聞
救いはどこに 4 −検証・鎌倉保育園 見えなかった処遇実態 問われる県の責任

 昨夏、長期にわたる園児への人権侵害行為、懲戒権乱用が明るみになり、鎌倉保育園の法人理事会は「チェックできなかった法人機能に問題があった」と受け止めた。県の勧告に従い改善計画書の作成を終え、昨年十一月、旧理事全員が辞任、新体制で再出発した。

 「向こう二年間は”執行猶予”の身。園職員にきつく言っていたのに…」。小原勉理事長は改善計画に逸脱する処遇の再燃に「残念です」と言葉少ない。理事は現在九人(欠員一人)。子供の人権問題に精通した学者、信頼ある児童福祉関係の施設長らが名を連ねた。が、新理事会もチェック機能を果たさなかった。ある理事は「処遇個々の問題が理事会の議題に上ったことはなかった」と言う。

 県はチェックできなかったのか。昨年十一月、改善計画書を「おおむね良好」と認めた県は、今後も必要な指導を行うとして法人理事会に三カ月ごとに進ちょく状況の報告を求めている。報告を受けると、県児童福祉課長の諮問機関「児童福祉施設改善計画評価会議」(児童相談所長、県立施設の施設長など八人)が鎌倉保育園を訪れて職員からヒアリング調査をしてきた。これまで二回の調査結果を受けての同課長の評価は「おおむね良好」。甘い点検でしかなかった。

 児童相談所(児相)はどうか。措置機関として、その施設が園児を適切に扱っているか実態を知る役割を担っているはずだ。昨年八月、第三者機関「かながわ子ども人権審査委員会」は鎌倉保育園で体罰横行などの報告書をまとめたが、その中で、児相に対し「不適切な対応があった」と″注文″をつけている。

 報告書で人権審査委は、児相に対して@園児が不当な扱いを受けていると疑われる場合、児童福祉司は園児と面接し、関係職員にも事実確認の聴取を行い、必要な場合は職員に適切な指導を行うA人権侵害の事実が判明したら児相として施設に毅然(きぜん)とした対応を行う−よう助言指導した。人権審査委は鎌倉保育園で長期にわたる人権侵害行為がまかり通った背景には、児相がチェック機能を果たさなかったと指摘しているのである。

 新体制になった鎌倉保育園で、マサオ(十五)=仮名=は男性指導員に一方的にモノを盗んだと疑われ、ウソの自白を強要させられた。これに耐えられず父親の自宅に戻った。マサオを同園に措置した児童相談所の所長は「話を聞いても相手(マサオと父親)は退園理由に触れたがらない。指導員に出て行きたいと言ったのはマサオ君の方。守秘義務。これ以上は話せない」。

 法人理事会、県、そして児相。鎌倉保育園の運営、処遇に二度と間違いが起きないよう関係機関が幾重にも歯止めをかけているはずが、職員らの懲戒権の乱用を見過ごしてしまった。園の新体制と関係機関との緊張感のない関係が、チェックを甘くしたのではないか。県児童福祉課は「以前とは違い遠慮の必要は何もない。処遇に問題があったら厳しく指摘する」と反論する。

 新体制の法人理事長と園長は、ともに元県中央児相の所長だ。マサオに嫌疑をかけるなど、さまざまな人権侵害行為を繰り返す男性指導員もまた、前中央児相の非常勤指導員で中央児相の紹介で同園が採用しているのだ。


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