共同通信 2004/03/03 児童養護施設で体罰 北海道が特別監査、指導へ
北海道中央部の社会福祉法人が運営する児童養護施設の職員が、入所児童に体罰を加えていたことが3日までに道が実施した社会福祉法に基づく特別監査で分かった。 全国の児童養護施設が預かる児童の約半数は、家庭での虐待の被害経験があるとされ、体罰は精神的に深刻な影響が懸念される。道は近く施設に行政指導を行い、改善計画の提出を求める方針。 道によると、施設の複数の職員が、少なくとも過去1年間にわたり、児童数人の頭や尻をたたいたり、胸ぐらをつかんで厳しく注意するなどしていた。治療が必要なけがをした例はなかった。 監査に対し施設側は「いたずらをしたり、ぐずぐずして学校に行かない時に、しつけとしてたたいた」と話している。 この施設になじめず、2月に札幌市内の児童相談所に一時保護された入所者(16)が体罰を証言して、発覚した。 北海道子ども未来づくり推進室は「しつけ、という理由でも体罰は一切認められない」としている。
|