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児童養護施設 「博愛社」

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   01/09/09 (Sun)  中国道少女手錠放置死事件 文科省幹部顔色失う…
2001/09/09  スポニチ芸能ニュース
中国道少女手錠放置死事件 文科省幹部顔色失う…

 中学校教諭が、テレホンクラブで知り合った女子中学生に手錠をかけ死亡させるという衝撃的な事件に、文部科学省幹部は8日、一様に顔色を失った。

 同省の矢野重典初等中等教育局長は「とんでもない事件だ。わいせつ行為で処分される教員が増えており、特に厳しく処分するよう都道府県教育委員会に徹底してきたのだが…」と言葉を詰まらせた。

 「こうした教員を出さないように採用の際にも人物を重視するなど対策は取ってきたが、どうしたら防げるのか。教育改革を行っている中で、教育界全体への信頼が損なわれるのではないかと心配だ」

 99年度にわいせつ行為で処分された小中高校の教員数が前年度に比べて大幅に増えるなど教育現場の不安は高まっており、各地の教育委員会では相談窓口の設置や教員への研修など対応を急いでいる。

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2001/09/09 スポニチ芸能ニュース
中国道少女手錠放置死事件 施設で会見

 上家さんが暮らしていた大阪市淀川区の児童養護施設「博愛社」では、施設を運営する社会福祉法人の佐野信三・専務理事(62)らが午後7時から同施設で記者会見。「容疑者が中学校の先生ということを聞いて、本当に大きな衝撃だ。子供を守る味方であるはずなのに」と沈痛な表情で語った。

 施設には午後5時40分ごろ、法子さんの母親から容疑者逮捕の電話があった。この日夜、大野定利施設長(47)が小学生から高校生までの入所児童ら約90人に容疑者逮捕を報告したという。

 佐野専務理事は「法子さんの尊い命が守れなかったのに加えて、衝撃的な容疑者で言葉にならない」と慎重な言葉遣いで話した。施設では「残された子供たちの生活が少しでも落ち着いてできるように」と大学教授の協力を得て中高生の心のケアに当たっているという。

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2001/09/09 スポニチ芸能ニュース
中国道少女手錠放置死事件 またテレクラ型犯罪

 福本容疑者が上家さんと知り合ったのは、見知らぬ男女が電話を通じて出会うツーショットダイヤルだった。

 80年代後半から急増したテレホンクラブ(テレクラ)は、男性が店の個室で女性からの電話を受ける仕組みだった。その後はツーショットダイヤルや伝言サービスなど「無店舗型テレクラ」へと業態は多様化。最近はインターネットの「出会い系サイト」も加わり、業者と利用者は増大する一方だが、男女とも年齢や身分を隠せるため、中高生の援助交際や、さまざまな事件が続発している。

 98年12月から99年1月にかけて神奈川県で、無職の男(26)が伝言サービスで誘い出した女性に睡眠薬をのませ、現金や指輪などを奪った上、こん睡のまま屋外に放置し凍死させた。

 今年4月には、北海道出身の19歳の少年が、出会い系サイトで知り合った茨城県の主婦=当時(28)=を「独身だと信じていたのに、だまされた」と刺殺。5月には、伝言サービスで知り合った14〜16歳の少女3人に現金を払いわいせつ行為をしていた東京高裁の現職判事(43)が児童買春禁止法違反容疑で警視庁に逮捕された。

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2001/09/09 読売新聞ニュース速報
教員の犯罪・不祥事が急増

 日常的に子どもたちと接し、教え導く立場にあるはずの教師だが、公立学校の教職員による犯罪や不祥事は、主にわいせつ行為関係で増え続けている。文部科学省や各地の教育委員会では、不祥事への処分を厳しくするなどの対応をとっているが、モラルの低下に歯止めがかからない状況だ。

 同省によると、昨年4月現在で、公立学校の教職員12人が刑事事件で起訴され公判中で、前年同時期から倍増していた。罪名の内訳は強盗致傷1、強制わいせつ3、青少年保護育成条例違反6、傷害1、業務上過失致死傷1。1999年度中には、全国で13人が起訴休職となった。同年度中に、児童生徒らに対するわいせつ行為を理由に処分を受けた教員は116人と、前年度の1・5倍で過去最多を更新。うち56人が懲戒免職となった。

 昨年から今年にかけても、わいせつ行為などで教員が逮捕される事件は各地で相次いだ。昨年5月には、神奈川県の県立高校教諭(37)が、伝言サービスで知り合った女子中学生に現金を渡してみだらな行為をしたとして、児童買春・児童ポルノ処罰法違反容疑などで逮捕されたが、この教諭は、会員制売春クラブを運営し、会員に女子中学生をあっせんしていた。同年8月には、茨城県の市立小教諭(46)が、通りがかりの小学生女児を車に誘い込み、体を触るなどして強制わいせつの疑いで逮捕された。

 今年7月には、埼玉県の県立高校教諭(29)が教え子の女子生徒にホテルでみだらな行為をしていたことが発覚し、依願退職後に逮捕された。

 深谷昌志・東京成徳短大教授(教育社会学)は、「今の若い教師を見ていると、学校という狭い社会の中で純粋培養され、外部の社会を知らなさ過ぎる感じがする。30歳代までの教師は、特にその傾向が強く、自分自身をコントロールできなかったり、様々な落とし穴にはまったりする危険性が高い」と指摘する。

 文科省のまとめでは、精神性疾患による休職者は増え続け、99年度は1916人と過去最多を更新しており、深谷教授は、「他人の気持ちがわかる人材を積極的に教師に採用する必要があると思う」と提言している。

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2001/09/09 毎日新聞ニュース速報
<クローズアップ>事件の温床「出会い系」 中国道少女放置

 神戸市の中国自動車道で7月、大阪市の女子中学生が車外に投げ出されて死亡した事件で、逮捕されたのは休職中の中学教師だった。2人は携帯電話を使ったツーショットダイヤルで知り合ったとされ、匿名性の高い「出会い」が事件を招いていた。一方で、わいせつ行為を理由に懲戒処分を受けた教職員が激増しており、教師の資質が改めて問われている。
 爆発的に普及している携帯電話を使い、出会い系サイトやテレホンクラブ、ツーショットダイヤルなど、見知らぬ男女が知り合う手段が増えている。これらがきっかけとなって、家出する女子中高生も後を絶たない。こうした出会いは、児童買春や凶悪事件に巻き込まれる危険性をはらんでいる。
 ツーショットダイヤルは、業者などから紹介された番号に電話すると、フリーダイヤルでかけてくる女性につながるシステムが主流だ。今回の事件は携帯電話とツーショットダイヤルが発端になっていた。

 98年末〜99年1月に神奈川県で20代の女性2人が伝言サービスで知り合った男に向精神薬を飲まされ、路上に放置されて凍死する事件があった。今年4〜5月には、京都府で女子大生ら2人が出会い系サイトのメールで知り合った「メル友」の男に殺害された。

 96年に総務庁(当時)が公表した調査では、テレクラやツーショットダイヤルに電話したことがある中高校生は15・9%に上る。買春の温床となる「援助交際」よりも「喫煙」の方が「悪いこと」と考えている中高校生が多いという意識調査もある。

 大阪府警などによると、携帯電話の普及に伴い、女子中高生が「メル友に会いに行く」などと言って家出するケースが急増している。1〜4月に府警少年育成室には407件の電話相談が寄せられたが、このうち52件が携帯電話の出会い系サイトをきっかけとした家出に関係していた。

 家出のほとんどは短期間の「プチ家出」と呼ばれるもので、罪悪感が薄く、何度も繰り返すのが特徴。小遣い稼ぎや宿泊場所の確保のため、家出中に風俗店などで働く少女も少なくない。

 警察庁によると、子供たちをとりまく社会環境の悪化が、こうした事件が起きる背景にある。これまで法規制のなかったテレクラについては、18歳未満の利用禁止や営業の届け出制を盛り込んだ改正風営法が6月に成立した。

 警察庁は「面識のない相手に気軽に会いに行くのは危険」と注意を呼びかける一方、出会い系サイトの規制が可能かどうかも検討している。

 ■問われる教師の「質」

 教育現場では、頻発する教師の不祥事や学級崩壊を背景に、数年前から「教師の質」を問う声が高まっている。

 文部科学省によると、公立学校で99年度にわいせつ行為を理由に懲戒処分を受けた教職員の数は前年度(51人)の倍近い97人に上った。このうち懲戒免職は56人で前年度より21人増えた。処分された教師のわいせつ行為の相手で最も多かったのは自分の学校の児童・生徒で、処分総数は56人だった。

 文科省はこうした実情を「教育界全体の信用失墜行為」と受け止め、各都道府県教委に処分基準を厳格にすることなどを求めている。

 岐阜県では98年以降、かっての教え子だった女子生徒へのわいせつ行為などで刑事処分を受ける教師が相次いだ。その後、岐阜県教委は学校運営に地域住民の意見を取り入れる「学校評議員制」を導入した。

 徳島県教委はこれまで「教員にはより高い倫理性が必要」として、「品位と節度ある行動」を求める通知を出す一方、教師の悩みに専門家が応じる面接相談も行ってきた。

 文科省は今回の事態を深刻に受け止めている。初等中等教育局は「これまでも教師の服務規定の徹底に力を入れ、指導力向上も6月の国会で法改正までして取り組んできたが、教師というより人間としての資質が問われること。性犯罪につながることで、もはや人事行政で対応できる範囲ではない」と頭を抱える。

 教壇での指導力不足とは別の次元とはいえ、罪を犯す不適格教員にどのような対応が可能なのか、教育行政は採用や指導の問題も含め、大きな課題を突き付けられた。

 ◆作家の佐木隆三さんの話 中学生に手錠をかけ車を走らせたのが中学校教諭だったというが、少女を買春した東京高裁の判事の事件など異常な事態が続き、少々のことでは驚かなくなった。いわば感覚のマヒが始まっていることに不安を覚える。今回も携帯電話がないと成りたたなかったわけで、そのあり方について何らかの対策を考える時期にきているのかもしれない。

 ◆評論家の赤塚行雄さんの話 

ツーショットダイヤルやテレホンクラブが普及しているが、匿名性が高いだけに、ルールやモラルがない世界を日常の中に作り出してしまったと思う。教師や裁判官などは、日常的にルールやモラルを意識しているので、逆にこうした世界にはまりやすいのではないか。本来なら空想上でしかできないことを実行してしまったように見える。本来教師が持つべき倫理観がおかしくなっている。現代的な事件だと思う。

 ◆大田尭・日本子どもを守る会名誉会長の話

 ラブよりもマネーに価値が置かれる風潮の中、社会全体が自己チュー(自己中心主義)化している。一方で、生身のきずなが結べない人間に対しては、ツーショットダイヤルなどの現代的な道具が、バーチャルな人間関係を押し付けてくる。中学の教師が容疑者というのはショッキングだ。だが、だれもが肥大化した自己の欲望の充足を求める中では、むしろこの種の事件は、現代の日本を象徴するもののように思える。まだ、確かなことは言えないが、事件は豊かな国の人間崩壊が進んでいる一つの証左であり、人ごとでは済まされない。

 ◆元中学教諭で教育評論家の尾木直樹さんの話

 子供の人権を守れず、伝言サービスなど情報化社会のわなに陥る教師が後を絶たない。だが、こうした時代の中で道徳論、精神論を唱えるだけでは、どうにもならない。むしろ教師が市民的な感性を養えるような学校現場の改革をすべきではないか。個々の事件や事例をもとに、教師たちの精神的な問題や背景をきちんと分析し、防止策を早急に講じるべきだ。そうしなければ、子供たちの命を守ることはできない。

 ◆木村涼子・大阪女子大助教授(教育社会学)の話

 子どもや女性が被害に遭う同種の事件が相次いでいる。なぜ、男性がそういった暴力行為に走るのかを、まず考えていく必要がある。男性は生まれながらにして暴力的な性格を持ち、それが男らしさだという考えが世間にまかり通っているが、その考え方は大変危険で、これこそ教育の課題として考えなければいけないと思う。男らしさ、女らしさとは社会的に作られた観念。そういった観念を考え直さなければいけない段階に来ているのではないだろうか。

   ■最近の教師の不祥事■

98年8月 医師を装って中1女子を誘い出し、胸などを触った容疑で小学校教師逮捕(三重県)

99年1月 ダイヤルQ2で知り合った女子大生を恐喝した容疑で高校教師逮捕(大分市)

   6月 同僚の中学の女性教師に校内でクロロホルムをかがせて気絶させ、暴行した容疑で逮捕(東京都)
   7月 教え子の女子盲学校生へのわいせつ容疑で逮捕(岐阜市)

00年2月 女子陸上部員へのわいせつ容疑で監督の高校教師を逮捕(秋田県)

   8月 他校へ放火予告電話を繰り返し、威力業務妨害容疑で高校教師逮捕(千葉県)

   9月 教え子の小5女子の体を触った容疑で逮捕(福岡市)

  10月 進路相談に来た高3女子へのわいせつ容疑で逮捕(滋賀県)

01年3月 知り合いの女性に会話の録音テープなどを送り、交際を強要しようとした容疑で中学校長を逮捕(愛媛県)

   5月 駅で女子中学生のスカートの中を盗撮した容疑で養護学校教師逮捕(愛媛県)

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2001/09/09 朝日新聞ニュース速報
目立つ「問題教師」 中1路上死でも

 教師の「問題行動」は年々、目立ってきている。なかでもわいせつ行為を理由とするケースが増えている。

 文部科学省が昨年末に発表した資料によると、全国の公立小中高校などの教員で99年度1年間に処分を受けたのは4930人余。処分理由のトップは交通事故(1433人)で、体罰(387人)、わいせつ行為(115人)などが多かった。

 わいせつ行為で処分を受けた教員は前年度の約1.5倍で過去最多を更新した。このうち56人は勤務先の児童や生徒、19人が他校の子どもを標的にしていた。

 懲戒免職になった例としては▽栃木県の中学教諭 ホテルで15歳の中学生とみだらな行為をした疑いとテレクラを利用した12歳への強姦(ごうかん)容疑で逮捕▽北海道の高校教諭 部活動の遠征先のホテルで女子生徒に睡眠導入剤を飲ませてわいせつ行為をした疑いで逮捕――といったものがある。

 一方、少女の殺害に関与した疑いで現職の公立学校教諭が逮捕されるという例は90年3月に広島県内で起きている。
 判決によると、教え子の少女(当時12)を、38歳だった担任の男性教諭が車で連れ出して殺害した。教諭は、小学校を卒業したばかりの少女をワゴン車に乗せ、学校近くの海辺で首を手で絞めて殺害した。

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2001/09/09 読売新聞ニュース速報
テレクラやツーショット式、客の低年齢化進む

 女子中高生が、男性とテレクラなどを通じて知り合い犯罪の被害者になる事件は後を絶たない。来年6月施行の改正風営法は、利用者の年齢確認を義務付けているが、実際にテレクラに行かなくても利用できるツーショット式も登場し、利用者の低年齢化は進む一方だ。

 こうした事件が相次ぐ背景には、名前や職業を明かさなくても異性と知り合うことのできる「匿名性」もある。

 先月には、携帯電話の伝言サービスなどで知り合った女子中高生にわいせつな行為をした東京高裁判事が有罪判決を受けたばかりだ。

 警察庁などによると、昨年の国内の児童買春事件985件のうち、テレクラを利用したケースは476件だが、これまで業者に対し利用者の年齢確認を義務付ける条例はなかった。

 このため、改正風営法は18歳未満の少女が利用できないよう、客の年齢確認をテレクラ業者に義務付けた。警察庁は、利用者に運転免許証の写しなどをファクスで送らせたり、身分証を提示させたりするなどの方法を検討中だ。

 事件の背景について、社会評論家の赤塚行雄さんは「テレクラやツーショットダイヤルは、男女が簡単に匿名で知り合う新しいコミュニケーションになっている。少女が軽い気持ちで電話をかけ、相手との2人だけの世界に入ることの危険性の認識が薄くなっている」と指摘している。

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2001/09/08 共同通信ニュース速報
教員の女生徒への犯罪続発 モラル低下懸念の矢先

 中国自動車道で中学一年の女子生徒が放置され死亡した事件で逮捕されたのは、テレホンクラブを通じて知り合った中学教諭だった。教員と女子中学生をめぐる犯罪は、近年続発。昨年暮れの旧文部省のまとめでも、教員がわいせつ行為で処分されたケースの急増が報告されるなど、モラル低下が懸念されていた矢先だった。

 一九九八年七月、滋賀県志賀町立小学校の教頭(48)が、テレホンクラブで知り合った女子中学生二人にみだらな行為をしたとして、京都府警に逮捕された。教頭は「まじめで責任感の強い先生」と同僚から親しまれていたという。 松山市では昨年七月、高知市立中学教諭(33)が映画館で女子中学生(14)の胸を触るなどしたとして、県の迷惑防止条例違反の疑いで逮捕された。

 逮捕されたのは技術家庭科の教諭で、調べに対し「風俗店で遊ぶため松山に来たが、時間つぶしのため痴漢をしようと思った。これまでも同じようなことをしていた」と話した。

 ことし四月には、テレホンクラブで知り合った女子中学生(14)に二万円を支払う約束をして、福岡市西区のホテルでわいせつな行為をしたとして児童買春禁止法違反の疑いで、福岡県宗像市の小学校教諭(35)が逮捕された。

 旧文部省の昨年暮れのまとめでは、九九年度にわいせつ行為で処分された公立小中高校などの教員は、百十五人で、前年度(七十七人)の一・五倍に急増。精神性疾患で休職した教員も前年度より12%増となるなど、教員の犯罪とストレスをめぐる問題が注目を集めた。(了)


   01/08/08 (Wed)  教員の女生徒への犯罪続発 モラル低下懸念の矢先
2001/09/08 共同通信ニュース速報
教員の女生徒への犯罪続発 モラル低下懸念の矢先

 中国自動車道で中学一年の女子生徒が放置され死亡した事件で逮捕されたのは、テレホンクラブを通じて知り合った中学教諭だった。教員と女子中学生をめぐる犯罪は、近年続発。昨年暮れの旧文部省のまとめでも、教員がわいせつ行為で処分されたケースの急増が報告されるなど、モラル低下が懸念されていた矢先だった。

 一九九八年七月、滋賀県志賀町立小学校の教頭(48)が、テレホンクラブで知り合った女子中学生二人にみだらな行為をしたとして、京都府警に逮捕された。教頭は「まじめで責任感の強い先生」と同僚から親しまれていたという。 松山市では昨年七月、高知市立中学教諭(33)が映画館で女子中学生(14)の胸を触るなどしたとして、県の迷惑防止条例違反の疑いで逮捕された。

 逮捕されたのは技術家庭科の教諭で、調べに対し「風俗店で遊ぶため松山に来たが、時間つぶしのため痴漢をしようと思った。これまでも同じようなことをしていた」と話した。
 ことし四月には、テレホンクラブで知り合った女子中学生(14)に二万円を支払う約束をして、福岡市西区のホテルでわいせつな行為をしたとして児童買春禁止法違反の疑いで、福岡県宗像市の小学校教諭(35)が逮捕された。

 旧文部省の昨年暮れのまとめでは、九九年度にわいせつ行為で処分された公立小中高校などの教員は、百十五人で、前年度(七十七人)の一・五倍に急増。精神性疾患で休職した教員も前年度より12%増となるなど、教員の犯罪とストレスをめぐる問題が注目を集めた。(了)

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2001/09/08 読売新聞ニュース速報
「何てことだ」法子さんの中学校校長

 事件発生から47日目。法子さんのいない夏休みを過ごした家族や友人らは「教諭逮捕」の1報にやりきれなさと怒りを募らせた。

 父親(55)は事件後、体調を崩し入院中で、県警からの連絡に「まさか、子供たちを指導すべき先生がやったとは」とあぜんとした表情。父親は病室に置いた位はいに逮捕を報告、「このままでは法子も浮かばれない。テレクラをやっていたことをもっと早く知っていればやめさせたのに」と悔やんだ。

 法子さんと7月24日夜、一緒に遊び、JR吹田駅前で最後に別れた友人(12)は「私たちを教える立場の先生がしたらあかんことをした。絶対に許せない」と怒った。

 法子さんが通っていた大阪市淀川区の市立新北野中学校では、教諭らが関係者への連絡やマスコミの対応に追われた。岩槻信行校長(59)は「私たちと同業とは。憎いだけでなく、複雑な思い。なんてことをしてくれるんや」と絶句した。10日には定例の全校集会があり「ふだんから、人を信じなければいかんと子供たちに言っているのに、どう説明すればいいのか」。同級生の女子生徒(13)は「先生がこんなひどい事件を起こすなんて。怖くなった」と驚きを隠せない。


   01/07/28 (Sat)  中国道の少女殺害 居場所、うそ強要される? 発見20分前に母親に電話/兵庫
2001/07/28 読売新聞 大阪夕刊
中国道の少女殺害 居場所、うそ強要される? 発見20分前に母親に電話/兵庫

 ◆「JR吹田駅前の店に」

 神戸市北区の中国自動車道で、大阪市東淀川区の中学一年、上家(かみいえ)法子さん(12)が車外に落とされ死亡した事件で、法子さんが路上で発見される約二十分前に母親に電話をかけた際、「JR吹田駅前の焼き鳥屋にいる」と話していたことが二十八日、兵庫県警捜査一課の有馬署捜査本部の調べでわかった。同駅から発見現場までは車で三十分以上かかるため、捜査本部はこの話はうそで、法子さんがかけたのは中国道を走行中の車内からと判断、一緒にいた男から強要された可能性があるとしている。

 調べによると、法子さんは二十三日夕に家を出て、同日午後九時ごろ、捜していた父親に自宅近くの阪急上新庄駅前で見つかったが、そのまま逃げ出して自宅には戻らなかった。二十四日は午後八時三十分ごろ、吹田駅前(大阪府吹田市)に友人数人といた時に携帯電話に連絡があり、「男の知り合いに会いに行く」と言って自転車でその場を離れた。

 「焼き鳥屋にいる」と母親に話したのは最後の電話となった同十時十五分ごろで、法子さんは、「友だちも一緒にいる。もう家に帰る」とも話した。しかし、心配した母親が「お父さんが迎えに行く。警察にも連絡しているから」と言うと突然電話が切れたという。

 法子さんは、その約二十分後の同三十五分に、中国道を走行中の車から落とされたとみられ、直後に大型トラックに左脚をひかれて倒れていた。

 吹田駅前から発見現場までは約四十キロ離れており、最短経路で中国道に入っても二十分で着くのは困難。このため捜査本部は、男が法子さんを車に乗せていることをごまかすためにうそをつかせたと判断、何らかの理由で手錠をかけて突き落としたのではないかとみている。


   01/07/27 (Fri)  神戸・中国道の中1少女死亡 「車内で男3人が暴行」−−現場付近で運転手が目撃
2001/07/27 毎日新聞 東京朝刊
神戸・中国道の中1少女死亡 「車内で男3人が暴行」−−現場付近で運転手が目撃

 神戸市北区の中国自動車道で、大阪市立新北野中1年、上家法子(かみいえのりこ)さん(12)が殺害された事件で、法子さんが発見される直前、現場付近を走っていた男3人が乗った車の中で若い女性が殴るけるの暴行を受けているのを通りかかったドライバーが目撃していたことが26日、兵庫県警捜査本部の調べで分かった。法子さんは、事件直前に会おうとしていた男性について「電話でしか知らない人」と友人らに話していたことも新たに判明。捜査本部は法子さんが3人組に手錠をかけられ、無理やり拉致(らち)された可能性が高まったと判断、同時間帯に自動車道を通行した約530台の車を慎重に捜査している。

 調べでは、目撃したのは、法子さんが放置された24日午後10時半前後に現場付近で追走したダンプカーの運転手。互いが走行中だったため3人組の乗った車の車種などは不明だが、交代で1人の女性を足でけったり殴っていたという。
 法子さんはこの約2時間前の午後8時半ごろ、友人6人とJR吹田駅前のスーパー付近で遊んでおり、携帯電話で話をした後、「電話で話した男性に会いに行く。遅くなるかも」と友人らに告げていた。友達が「誰に会うの」「顔も知らない男の人は危ないよ。会ったらだめ」と制止したが、法子さんは振り切って、同駅方向に自転車で走り去った。この時の法子さんの所持金は約2000円だったという。

 捜査本部は、法子さんが同駅周辺で電話の相手と接触し、車で連れ去られた可能性が高まったと判断。24日午後10時から11時の1時間に放置現場を挟んだ同自動車道神戸ジャンクション―神戸三田インターを通過した528台の車両(日本道路公団調べ)を詳しく調べる。

 ◇緑色の幌付いたトラックはねる

 一方、中国自動車道で、路上に放置された法子さんをはねた車は、緑色の幌(ほろ)の付いたトラックだったことが26日、兵庫県警捜査本部の調べで分かった。トラックは法子さんをひいた後、そのままスピードを落とさずに走り去っており、捜査本部は、ひき逃げ事件容疑で割り出しを急いでいる。

 調べによると、24日午後10時半ごろ、放置現場を乗用車で通りかかった男性が路上にうつぶせに横たわった法子さんを発見。3車線ある下り線の一番外側の車線に倒れていた。その直後、同車線を走ってきたトラックが法子さんを踏みつけるようにひき、そのままのスピードで逃げたという。周辺にブレーキの跡は残っていなかった。

 また、現場周辺には、約20メートル離れて2カ所に血痕が残っていたことも判明。捜査本部は、法子さんが車から落とされるなどして傷を負った時のものと、トラックにはねられた際の血痕とみている。

 ◇200人、冥福祈る−−法子さんの通夜

 法子さんの通夜が26日午後6時から、大阪市東淀川区内の葬祭場で営まれた。小中学校の同級生や、近所の人など約200人が参列、突然命を絶たれた法子さんの冥福を祈った。

 法子さんが通っていた新北野中(大阪市淀川区)の内藤もと子教頭は「本当に教え子を失ってしまったんだと胸に迫った。笑顔の写真が余計につらかった」と声を落とした。内藤教頭はこの日午前にも両親と面会。4月に中学校で撮影した制服姿の写真を手渡すと母親は涙ぐみながら受け取ったという。

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2001/07/27 中日新聞 夕刊
中国道の少女死亡 トラック50台に絞る ひく直前、転落を目撃か

 神戸市北区の中国自動車道で、大阪市立新北野中一年の上家法子さん(12)が手錠をかけられたまま車から転落して死亡した事件で、兵庫県警有馬署捜査本部は路肩で倒れていた上家さんをひいたトラックについて、事件前後に通行した約五十台に絞り込んだ。捜査本部は、トラック運転手が上家さんが転落した前後の状況を目撃した可能性が高いとみて、トラックの特定を急いでいる。

 調べでは、トラックが上家さんの左足を引いて、そのまま走り去るのを目撃した人が一一〇番通報。目撃者はトラックはほろ付きのタイプだった話している、という。

 道路に設置された自動ナンバー読み取り装置などの分析から、上家さんが車から転落した前後の時間に現場を通行した車両は約二百六十台であることが判明。うちトラックは約五十台で、広島や山口などの中国地方のナンバーのトラックが多かったという。

 これまでの調べで、上家さんは路肩で倒れているのが見つかった約二十分前の午後十時十分ごろに、女友達に「(別の)友人から電話かかかってきたので会いに行かないといけない」などと携帯電話で話していたことが判明。捜査本部は、この友人が何らかの事情を知っているとみている。

 また、上家さんの携帯電話の通話記録から、上家さんが男性と頻繁に連絡を取り合っていたことも分かった。上家さんが使っていた携帯電話は見つかっておらず、捜査本部は、携帯電話の発見に全力を挙げている。


   01/07/26 (Thu)  知人と別れた後、何が… 神戸の中国道で中1死亡 【大阪】
2001/07/26 朝日新聞 大阪朝刊
知人と別れた後、何が… 神戸の中国道で中1死亡 【大阪】

 神戸市北区の中国自動車道の路肩で両手に手錠をかけられて見つかり、その後死亡した大阪市東淀川区の中学1年上家法子さん(12)。事件直前、携帯電話で男性に呼び出され、1人でJR吹田駅の方へ自転車で向かったのが、知人らが法子さんの元気な姿を見た最後だったという。看護婦を志望していた少女の身に、その後何が起こったのか。

 法子さんが家を出てから、ほとんど一緒に行動していたという女子中学生によると、24日夜、法子さんはこの女子中学生を含む知人4人と大阪府吹田市のJR吹田駅近くのショッピングセンター前にいた。法子さんは携帯電話でだれかと連絡を取り始め、「じゃあ、そこで待ってて。今から行く」と答えたという。

 この女子生徒は小学校時代の同級生。法子さんは6年生の秋に大阪市東淀川区から淀川区の小学校に転校した。
 法子さんは何度も「もう家に帰りたくない」「家を出るわ」などと話していたという。

 法子さんは、小学校の卒業文集に書いた「小学校をふり返って」という題の作文に、「将来の夢は、ナース(看護婦)です」と記していた。

 「私は入院したりした時、かんごふさんがやさしかった」と振り返り、「人の病気をなおしたい」「子どもが病気になった時、いつでも手あてできる」として「いっぱい勉強しなければならないので、がんばります」と締めくくっている。
 東淀川区の小学校で同級生だった男子生徒(12)は「学校は休みがちで、体はいつもしんどそうだったけど、笑顔が印象的だった」と話した。

 【写真説明】 上家法子さん

少女が倒れていた現場付近を調べる捜査員=25日午後、神戸市北区の中国自動車道で、本社ヘリから

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2001/07/26 読売新聞 大阪夕刊
中1少女殺害事件 発見20分前、母に電話 容疑者「携帯」持ち去る?/神戸

 二十四日夜、神戸市北区の中国自動車道下り線で大阪市東淀川区の中学一年生、上家(かみいえ)法子さん(12)が走行車から落とされて殺害された事件で、法子さんが路上で発見される約二十分前、母親に「JR吹田駅近くにいる」と、携帯電話で連絡があったことが二十六日、わかった。兵庫県警捜査一課の有馬署捜査本部は、時間経緯から、この電話の直後、車内に手錠をかけられて事件現場まで運ばれたとみている。法子さんの携帯電話は見つかっておらず、突き落とした人物が持ち去った可能性が強いとして、この携帯に電話して誘い出したとみられる男性の特定を進めている。
 調べによると、法子さんからの電話は二十四日午後十時十五分ごろ、母親の携帯にかかり、「友達と一緒にJR吹田駅の近くにいる。今から家に帰りたい」などと話したという。
 母親が「迎えに行くから。警察にも通報したから」などと言うと、電話はいきなり途切れ、その後、母親からかけなおしてもつながらなくなった。

 法子さんの声は変わった様子もなく、元気そうだったが、この際、法子さんが「一緒にいる」と名前を挙げた小学校時代の同級生とは、すでに一時間以上も前に別れていたという。

 連絡がとれなくなったことを心配した父親や通報を受けた東淀川署員がJR吹田駅周辺を捜したが見つからず、同十時三十五分、同駅から約四十キロ西の中国自動車道の路側帯で倒れている法子さんが発見された。

 法子さんは同日夜、他の友人ら数人と同駅近くで遊んでおり、午後八時半ごろ、かかってきた携帯電話に「じゃあ、そこで待っていて」と言い、同級生に「男の知り合いに会いに行く」と話して別れたという。

 同十時十分ごろには、同級生の携帯電話に、法子さんから「友達と約束があるので、そちらに戻れない」と連絡があった。

 法子さんが使用していた携帯電話は、事故現場などでは発見されず、捜査本部は、車内に一緒にいた人物が、発着信の記録や登録されている電話番号から身元が明らかになるのを恐れて奪ったとみている。

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2001/07/26 読売新聞 大阪朝刊
高速道中1殺害 「夢はナースです」上家法子さん 小学校の卒業文集悲し/大阪

 ◆裁縫・料理上手だった法子さん

〈将来の夢はナースです。子供が病気になった時、手当てできるから〉。神戸市北区の中国自動車道で両手に手錠をかけられたまま殺害された大阪市東淀川区瑞光五、市立新北野中一年上家(かみいえ)法子さん(12)は、今春卒業した同市立神津小の卒業文集で将来の夢をそう語っていた。持ち前の明るさでいつも周囲の盛り上げ役だった。歌手の浜崎あゆみさんにあこがれ、裁縫や料理が得意だった少女の笑顔は戻らない。

 作文は「小学校をふり返って」のタイトル。六年生での伊勢・志摩への修学旅行や五年生での林間学校の思い出で始まり、昨年十一月、同小に転校してきた直後のことを回想。〈ほんとうのことをいうと、はじめ入ってきたとき、六年三組のみんながこわかったです。でも、今はだいじょうぶです。たとえ五か月か六か月でもいっぱい仲良しの友達をつくりたいです〉

 不安はすぐに吹き飛んだ。同級生が「いつも友達に囲まれ、独りでいるのを見たことがない」という人気者に。別の同級生も「その場の会話を弾ませるムードを持っていた」と語る。

 手先が器用で、裁縫や料理が得意だった。同小では家庭科クラブに所属し、手作りのクッションを製作。当時の担任教諭は「手提げ袋を作った時は『弟にあげるんや』と言っていた。二か月ほど前、『学校の帰り。雨宿りに寄ったんよ』と明るい顔で職員室を訪ねてくれた。あれが最後になるなんて……」と話した。

 中学では、六月八日の大阪府吹田市の青少年野外活動センターへの遠足で焼きそばを作り、料理の腕前も披露。ひそかに思いを寄せていた男子生徒もいた。六月ごろ、親友に「片思いでもいいから、気持ちを伝えたい。スポーツマンで面白い人」と打ち明けた。勇気を奮って告白した後、「返事は聞かなくてもいい。すっきりした」と笑う、さっぱりした性格だった。

 「個性的なファッションがいい」と、浜崎あゆみさんにあこがれ、歌もよく口ずさんだ。体調がすぐれず、体育の時間は見学することが多かったが、中学ではソフトボール部に所属し、運動神経は抜群だった。

 文集には看護婦を目指す決意をこうつづっていた。(入院したりした時、看護婦さんがやさしかった。人の病気をなおしたいからです。そのためにはいっぱい勉強をしなければならないので、がんばります〉

 ◆「生徒にどう説明」 中学校戸惑う

 上家法子さんが通っていた大阪市立新北野中学校では内藤もと子教頭が二十五日午後二時から記者会見。「非常にショックで、悲しいより以前に実感がない。まさか、こんな……」とこわばった表情で話した。

 学校では各担任が受け持ちの全生徒に電話をかけて事件の概要だけを話し、「詳しいことがわかったら連絡する」と伝えたという。

 十九日の終業式には夏休み中の安全指導をしたばかり。内藤教頭は「なるべく無理のない形で生徒たちに伝えたいが、教育大付属池田小の事件があって、生徒たちも敏感になっていて」と対応に戸惑っている様子。とりあえず二十七日まで部活動を休止するが、いつ全校生徒を集め、どういう言葉で説明するべきか、二十六日に改めて職員会議を開いて決める。

              ◇
         《上家法子さんの足取り》

23日 夕方門限を破ったことで母親とけんかになり、「友人の家に行く」と言って外出午後9時ごろ   父親が阪急上新庄駅前で友人と一緒にいる法子さんを見つけて声をかけるが、逃げる

24日 午後5時 母親が東淀川署に捜索願

 〃8時30分  友人と一緒にJR吹田駅前にいた法子さんの携帯電話に、男性と見られる知人から連絡が入り、法子さんは友人に「男の知り合いに会いに行く」と言って駅の方へ向かう

 〃9時ごろ   法子さんから自宅に「JR吹田駅近くに友達といる」と電話

 〃10時10分 法子さんが友人の携帯電話に「友達と約束があるから、そちらに行けない」

 〃10時20分 自宅に法子さんから電話があったことを、母親が東淀川署に連絡。署員と母親らがJR吹田駅周辺を捜すが、発見できず(25日午前0時ごろまで捜索)
 〃10時35分 中国自動車道の路側帯に倒れている法子さんをドライバーが見つける

 写真=上家法子さん
 卒業文集に法子さんがかいていた似顔絵=略

                ◇
 ◆空白の時間帯 兵庫県警捜査

 法子さんが二十三日夕に自宅を出てから、中国自動車道で発見されるまで約三十時間。空白の時間帯に何があったのか。兵庫県警の捜査本部は、これまでにわかった〈点〉を追い、法子さんの足取りの確認を急いでいる。

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2001/07/26 読売新聞 東京朝刊
手錠の中1少女殺害 発見直前、男と会う? 携帯で呼び出され

 ◆車から投げ出され骨折、失血死

 神戸市北区の中国自動車道下り線で二十四日夜、大阪市東淀川区の中学一年生、上家(かみいえ)法子さん(12)がひん死の状態で放置され死亡した事件で、司法解剖の結果などから、法子さんは何者かに走行中の車から投げ出され、路面で頭を強く打つなどして死亡したことが二十五日分かった。兵庫県警捜査一課は殺人事件と断定、同夜、有馬署に捜査本部を設置した。法子さんが発見される約二時間前、友人に「男の知り合いと会う」と話していたことも新たに判明。捜査本部は、この男が事件直前の事情を知っている可能性が高いとみて調べる。

 解剖結果によると、法子さんは後頭部を陥没骨折しており、路面にたたきつけられたとみられる。また左脚が複雑骨折しており、死因は失血死とわかった。左脚の骨折は、トラックに脚をひかれたとの目撃証言と一致。トラックは走り去っており、捜査本部はひき逃げ容疑で調べている。また、法子さんにかけられていた手錠は金属製で、体の前で両手をとめていた。

 これまでの調べでは、法子さんは二十三日夕、帰宅時間をめぐって母親に注意されて外出。午後九時ごろ、捜していた父親が、自宅から約一キロ西の阪急上新庄駅(東淀川区)付近で見つけたが、帰宅するように説得する父親を振り切り、履いていたスリッパを脱ぎ捨て、はだしで走り去ったという。

 一方、友人らの話によると、法子さんは翌二十四日夜は、友人数人と一緒にJR吹田駅前付近で遊んでいた。中国自動車道で発見される約二時間前の同日午後八時半ごろ、法子さんは、携帯電話にかけてきた相手に「じゃあそこで待っていて」と言い、友人には「男の知り合いに会いに行く」と話して同駅方向へ一人で向かったという。

 また、同九時ごろ、法子さんは「友達と吹田駅近くにいる」と自宅に電話をしていた。さらに、発見される約三十分前の同十時過ぎには、友人の携帯電話に法子さんから「友達と約束があって、そちらに行けない」と連絡があったという。

 法子さんが通う市立新北野中学校で二十五日午後会見した内藤もと子教頭は「ショックで、悲しいという以前に実感がない」とこわばった表情。「明るく元気で友達もいて、ソフトボール部に所属していた。普通の子でした」と話した。
 すでに夏休みに入っているため、学校では各担任が受け持ちの全生徒に電話をかけて事件の概要だけを話し、「詳しいことがわかったら連絡する」と伝えた。

 二十六日に改めて職員会議を開き、全校生徒にどういう形で説明するのかを決めるという。

 写真=上家法子さん

 写真=上家法子さんが放置されていた中国自動車道下り線を調べる捜査員ら(25日午後2時8分、神戸市北区長尾町上津の神戸三田インター付近で)

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2001/07/26 中日新聞 朝刊
中1女子殺害 道路で頭骨折、失血死 走行中転落、強まる

 神戸市北区の中国自動車道で、大阪市立新北野中学一年の上家法子さん(12)が、手錠を掛けられ路上に放置されて死亡した事件で、兵庫県警捜査一課は、法子さんは走行中の車から落とされるなどした可能性が高いと判断。二十五日夜、殺人事件と断定し、有馬署に捜査本部を設置した。法子さんをひき逃げした大型トラックについては、交通捜査課と高速隊などが捜査する。

 司法解剖の結果、法子さんは、路面に激突した際に後頭部を骨折、トラックにひかれて左太ももを骨折したとみられ、死因は失血死と分かった。

 法子さんの全身に擦り傷があることや、目立って殴られたような跡がないことなどから、捜査本部は、何者かに車内で監禁されていた法子さんが、脱出を試みて転落したか、突き落とされた、との見方を強めた。

 高速道路上に放置すれば、死亡する可能性が極めて高いことから、捜査本部は「未必の故意」による殺人容疑が妥当と判断した。

 法子さんは六人家族。二十三日夜、帰宅が遅い法子さんを心配した父親の哲夫さん(55)が自宅周辺を捜していたところ、午後九時ごろ、阪急電鉄上新庄駅付近で見つけた。帰宅するよう諭したが、法子さんはスリッパを脱ぎ捨て、走って逃げたという。

 死亡した時に着ていた半そでシャツは、家を出た時の服とは異なるものだったという。

 日本道路公団によると、現場付近の当日の交通量は、午後九時台に約五百七十台、午後十時台で約五百三十台だった。吹田方面からだと、所要時間は三十分ほどという。

     ◇

 砕かれたナースの夢 『明るい子だったのに』 夏休みの学校に衝撃

 夏休みの少女に何が起きたのか−。神戸市北区の中国自動車道の路肩で手錠姿で見つかり、二十五日に死亡した中学一年、上家法子さん(12)。小学校の卒業文集に「将来の夢はナースです」と書いた夢は断ち切られ、周囲は衝撃を受けた。

 法子さんが通う大阪市立新北野中学校(大阪市淀川区)に事件の連絡があったのは午前九時五十分ごろ。駆け付けた内藤もと子教頭は「とにかくショックだ」とろうばいの表情。

 「活発で明るい普通の子。夏休みになり茶髪にしたと聞いたが、特に変わった様子はなかった。やんちゃな面もあったが、いじめや不登校などの問題はなかった」と内藤教頭。

 法子さんは今年三月、同市立神津小学校(同)を卒業。卒業文集には「将来の夢はナースです。入院したりした時、かんごふさんがやさしかったです」と希望を膨らませていた。
 手芸が得意で、マフラーを何本も編み「小さな弟のために」と手提げかばんを作っていた姿が印象に残ると担任した女性教諭(34)。「友達に気配りもでき、努力もしている子。五月に職員室を訪れ『中学校でも頑張っているよ』と話してくれたのが最後でした」と泣き崩れた。

 法子さんが普段暮らしていた児童養護施設の小椋圭一郎副施設長も「悲しくて怒りが込み上げてくる。今は魂の平安を祈りたい」。

 同市東淀川区の市営住宅にある上家さん宅は、窓や玄関ドアは開いたままだが、夜になっても明かりは消えひっそりしていた。

     ◇

 法子さんの足取り

 【16日】
 時間不明 友人らに「成績が悪かったので、母親に怒られる」とこぼす
 16時半ごろ 歯医者に行った後、児童養護施設に戻らず
 22時半ごろ 養護施設が淀川署に保護願

 【17日】
 19時 父親が施設に「自宅近くで見つけた。しばらく自宅で過ごす」と電話

 【22日】
 14時ごろ 友達四人と友人宅でカラオケ
 
【23日】
 朝 友人宅に出掛けると外出
 17時ごろ 自宅近くの公園で自転車に二人乗り
 21時ごろ 帰宅が遅かったのを母にしかられ家を出る。その後、阪急電鉄上新庄駅で父親に目撃され、走って逃げる
 21時20分ごろ 両親が法子さんの不明を東淀川署に相談

 【24日】
 17時ごろ 家族から府警に捜索願
 22時半ごろ 両親から「午後9時ごろ娘から電話があった。JR吹田駅周辺にいるみたい」と府警に電話。警察官発見できず

 22時35分ごろ 神戸市北区の中国自動車道で、両手錠で頭から血を流している法子さん発見
 
【25日】
 3時ごろ 病院で死亡


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